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お仏壇の知識とQ&A
お仏壇の知識
お仏壇の由来
私たちの生活の中で、背中合わせに置かれているお仏壇。
その歴史を見ますと、天武天皇の時、詔をもって「諸国家毎に仏舎を設け、仏像および経巻くを安置し、もって三宝を供養すべし」と・・・このことは「日本書紀」に書かれています。
それ以来、家々に仏壇を祀るようになった始まりである、といわれております。
そして、平安時代は貴族を中心に、鎌倉時代は武士を中心に、さらに江戸幕府に入ってキリシタン禁制を、実施するや、檀家制度を設け家ごとに所属の寺を定め、仏壇を家ごとに祭らせて一般庶民に仏心を広めたのです。
こうして広まった仏壇の歴史は、江戸時代からで、今ではどの家庭を見ても仏壇が設けられています。
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お仏壇と迷信
平常に仏壇を新調すると、その家に不幸がおこると気にしている人がありますが、これは俗に言う迷信です。先祖を祀り仏様を立派にして、なぜその人に不幸がおきるなんてことがありましょう。たとえ平常でも思い立った時に仏壇を新調されても全く差し支えありません。平常まめに達者に暮らしている事にお仏壇を購入して心よりお給仕してこそ、日常の平和と感謝の最上と思います。
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お仏壇の種類
お仏壇は、形状からは「重ね型仏壇」、「地袋型仏壇」、「上置(型)仏壇」の3つのタイプに分けることができます。
■重ね型仏壇 高さが135〜175cm前後になる最もよく使われるお仏壇です。 |
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■地袋型仏壇 高さが100〜140cmくらいのもので、地袋付きの仏間に置くための仏壇です。 |
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■上置(型)仏壇 高さが35〜90cmくらいで、お仏壇を置くスペースが取りにくい家のために、家具などの上に置くことができるようになっているものです。また、最近は屋根や扉のないオープンタイプの仏壇も登場しています。 |
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新家・分家のお仏壇について
世間ではよく自分は次男だから、私は分家だから、仏壇はいらないなどといって仏壇のない方が多くあります。これは間違いだと思います。たとえ現在は分家・次男でも次代の自分は本家なのです。
また、本家で祀っているから分家では仏壇はいらないと考えている方に、長男は先祖に、親孝行をするが次男以下は長男に任せておいて、年に二回(盆、正月)それに一部のみ本家に帰ったとき、仏壇に手を合わせるだけでよいでしょうか。
日本の法律では相続は兄弟全員同じ権利としています。祀りは長男にまかせきりではどうかと思います。次男も、分家も仏壇を祀って先祖、親様等に感謝をするべきではないのでしょうか。
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仏具の飾り方
仏壇の正面には、菩提寺のご本尊、宗派により両脇に宗祖さまや御脇仏などをまつり、その左右にご先祖さまのお位牌や過去帖を安置します。
その前に茶湯器、香炉、燭台、花立、仏器、供物台等を整え、お水、お茶、お燈明、お香、ご飯は朝夕にそなえ、お花は枯らさないように注意しましょう。
また、仏壇の構造は一様ではありませんがすべて仏壇は浄土の姿を表すものですから、この仏壇に御位牌をおまつりすることは、亡くなられた霊が浄土に安らかに住まれる姿を示すものです。
仏具の飾り方の例 | ||
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東派用仏具一式 | 西派用仏具一式 | 余宗用仏具一式 |
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お仏壇のお手入れ方法
仏さまを祀るお仏壇です。いつもきれいにしておくように心がけましょう。
■漆(塗り)部分のお手入れ・唐木仏壇のお手入れ
- 最初に、お仏壇内の仏さまや仏具を外に出します
- 次に、毛バタキで塗りの部分のほこりを払います
- 汚れが付いたときは、柔らかい乾いた布で、汚れを軽くふきます
※注意点
ぬれ雑巾などの水気は禁物です。汚れが特にひどい場合は、ぬれ雑巾をよく絞ってから使用してください。そして、最後に柔らかい乾いた布でカラブキしてください。小さな傷から下地に水が浸透することがあり、塗り部分がはがれてしまう事があります。
■金箔、金粉、蒔絵などのお手入れ
毛ばたきで軽くほこりをはらい、複雑な彫りの部分は毛筆の先をほぐしてからはらいます。
(毛ばたきの羽の部分が折れていると、払っているときに傷つけてしまうので、折れていない毛ばたきの毛先部分で軽く払ってください)
※注意点
・金箔、金粉、蒔絵の部分は、絶対にふいてはいけません。
・金箔、金粉、蒔絵は塩分を嫌います。直接手を触れないようにしてください。
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開眼式の心得(お精入れ)
開眼式(かいげんしき)(お精入れ)とは、新しいお仏壇に始めてお経をあげていただく事を言います。ご出席の方々に仏壇披露をして、記念品をお出しになるご家庭もあります。
■ご用意していただくもの
- お花
- 白もしくは紅白のおもち
- 白いローソク(真宗系(西・東等)は赤いローソク)
- 海のもの(わかめ、昆布)、山のもの(シイタケ)、野のもの(野菜)のお供え
- 両具膳のお供え(真宗系(西・東等)は必要ありません)
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お仏壇のQ&A
Q | お仏壇をお祀り(おまつり)するのは、何のためですか? |
A | お仏壇はこの世に浄土を表そうとしたものと言われ、ご本尊をお祀りすると同時に、ご先祖様の御霊に対して感謝の気持ちを表すため(の場所)とお考えください。 |
Q | お仏壇はいつごろ用意(購入)するのがいいでしょうか?また、亡くなってからの場合、お葬式からどれくらいの日数で準備するものなのでしょうか? |
A | いつでも構いません。 葬儀後の場合、四十九日(または三十五日)法要までには用意しておくのが慣例なので、それまでに準備されると良いでしょう。 |
Q | もうすぐ「四十九日」なのですが、それまでに整えなければならないものはありますか? |
A | お仏壇と本位牌のご用意をお奨めします。 |
Q | お仏壇には、宗派ごとの違いがありますか? |
A | 大別して、金仏壇(浄土真宗で使用)と、唐木仏壇(浄土真宗以外で使用)があります。慣習通りご用意されるのが良いかと思いますが、必ずしもその限りでなくとも大丈夫です。 |
Q | 宗派も違う知らない者同士を、一緒のお仏壇に入れても大丈夫でしょうか? |
A | 構いませんが、念の為、菩提寺様に一言お告げになられた方が良いでしょう。 |
Q | お仏壇を置くのは、どの方角が良いですか? |
A | 諸説ありますが、正面が北向きでなければ良く、仏間の無いご家庭では床の間などの常識的な範囲内であれば、特に気にしなくても構いません。 |
Q | お仏壇はどのような場所に安置するのが良いですか? |
A | お仏間に安置出来れば最良ですが、・直射日光が当たらない・風通しが良い・湿気が少ない・落ち着いて礼拝出来る・家族が親しめる場所である、といった点に気を付けて頂ければどこでも構いません。 |
Q | お供えのご飯は、いつあげれば良いですか? |
A | その日初めて炊いたご飯をお供えください。 |
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